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§ 龍王の巫女姫 §
第3章 永久( トワ )の別れ唄

「もう夜になるのね…」

空を仰ぐ彼女は不安気に呟いた。


「…私は戻らなくては」

「…っ…そうよね、待って、すぐに治療が──、……あ、終わったわ…」


包帯を巻き終わり、湿布がきちんと固定されたかを確かめる。

最後に痛み止めの煎じ薬を飲ませて彼の治療は終わってしまった。




終わると同時に花仙は服をきれいに着付け直し、立ち上がって礼を言った。


「感謝します水鈴様。…おやすみなさいませ」

「はい…」


そうして帰ろうとする彼を

堂の手前に座る水鈴は…突然と呼び止めた。



「待ってください!」


「──?」


彼は軒先で振り返る。




「…どうかされましたか」


「……っ」



彼女は夜が怖かった


また、眠りにつけば悪夢が襲いかかる


…ひとりになりたくない




「……。怖いのです…」


俯いてしまった彼女の前に影がかかる。


戻ってきた花仙がその場に跪いた。


「…では、もう少しだけ残らせて頂きます」


彼はその後、堂の裏の釜戸で夕飯を作り始めた。



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