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第23章 愛するあなた達へ

“ わたし、どうして熱なんか…… ”

そもそも、いつの間に王宮へ戻っていたのか。

桃源郷は──？

離宮からの帰り道…

確か、わたしは森に入って──



....



ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ、ﾊﾟｷｯ･･･




「──…!!!」



燃える 御堂





「……水鈴様？私どもの声は聞こえますか？」

「吐き気の様なものは…？」



「──炎嗣様は！？」


周りの声を無視して
全てを思い出した水鈴は叫んでいた。