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§ 龍王の巫女姫 §
第1章 序章
「‥アっ‥アっ‥!」
ジュル‥‥ジュル、
「…やめてぇぇ‥っ、やめ‥!!」
彼女は男の黒髪を掻きむしる。
淡い乳輪をなぞられたかと思えば、逃げられぬよう粒を唇で挟まれて、肉厚な舌で擽りながら…突くようになぶられる。
「……ああっ‥、ハァ‥アっ‥ン…ッ」
触れられるだけでも堪えられなかったのに、こんな感覚はもはや未知のものでしかない。
絡み付き…吸い上げられるたびに、自分を裏切るこの身体が如実に悦びの反応を見せるのだ。
「…はぁぁ…ァン、違う…」
違う、これはわたしの身体なんかじゃない…
全てはあの薬のせいだ
薬のせいなのだ
だからこれは……
わたしの意思とは関係ない……!!
“ こんな愛しみの無い男に抱かれて感じるだなんてこと ……!! ”
あって良い筈がない。
「…ハァ ァ…花仙」
「──…」
喘ぐ声と共にひとりでに溢れた名前。
「…花仙…っ…ッ ハァ、──助け…て」
目尻に溜まった涙を押し出すように閉じた眼( マナコ )の暗闇の中──
懐かしい情景と共に現れた…
彼が、優しく微笑んだ。