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§ 龍王の巫女姫 §
第3章 永久( トワ )の別れ唄
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作った夕飯を水鈴と共に食し、彼は就寝の支度までを手伝う。
「明日も朝から巫女の仕事が待っているのでしょう…。少し早めですがお休みください」
「…はい、そうするわ」
「──…」
「‥‥‥」
「──…わかりました。水鈴様が眠りに落ちるまで私が隣におりましょう」
「本当に……!?」
本当もなにも、そんな不安な声の彼女を置いてこのまま立ち去れない。
枕元の灯籠に灯をともし夜着姿の彼女を手招いた。
水鈴は布団に入り枕にそっと頭をのせる…。
身体を横にして隣に臥した花仙は、肘をついて頭を支え、彼女に向き直った。
空いた手が彼女の銀の髪を控えめにとかす。
「…っ…くすぐったいです…」
「失礼致しました」
「──…花仙は、その様にじかに寝て寒くないのですか?」
「…布団に潜り込んで宜しいのですか?」
「……あ」
申し訳なさにでてきた言葉が裏目にでて、それもそうだと彼女は赤くなる。
少しからかってしまったと
笑いながら花仙は謝った。
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