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第24章 龍王の許嫁( ｲｲﾅｽﾞｹ )

心臓が早鐘となって、熱い血を駆け巡らせる。

「…ﾊｧっ」

炎嗣は自身の灼熱が下裳の下で猛っているのを感じながら、余裕のない笑みを浮かべた。


不味い──…


「…はぁｯ…水鈴…」

男らしい溜め息。


「…っ ?…炎嗣様…なんだか、ﾊｧ…苦しそう」

「……ｸｯ、当たり前だ…」

「──…!!」


異変に気付いた水鈴が問い掛けると

炎嗣は自嘲しつつ視線を下げる。



「…ぇ…!? これ…」

「…なんだ…、誰のせいだと思っている」

「あの……//」


彼の下半身…衣の下に、存在を主張する剛直がわかる。

水鈴は頬を染めた。


「…わたしのせい…なの…?」

「…他に誰がいる…。喜べよ…ｯ 俺がお前に興奮している証だ…!」

「…ん…// ふぅ…」


吐き捨てるように言った後、炎嗣は再び唇を塞いだ。