この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
§ 龍王の巫女姫 §
第24章 龍王の許嫁( イイナズケ )

興奮しているだなんて、そんな
「…ふ、ハァ…ん、っ…嬉しイ‥」
人の気も知らずに…水鈴は素直に喜ぶ。
“ でも、そうか、… 炎嗣様が苦しいなら ”
「…ッ…わたしを使って下さい」
「……!?」
「わたしの中に挿れて…」
「…だが…怖いのだろう?」
今夜は媚薬を使っていない。
突き抜かれる痛みは避けられない。桃源郷で抱いた時─彼女はその痛みを怖がっていた。
だから炎嗣は挿れるのをやめたのだから。
「怖いけど…でも…っ…挿れて欲しい」
彼女の言葉に合わせて、炎嗣のこめかみから汗が筋となって零れる。
“ わたしのために、そうやって苦しそうな顔を見せてくれるなら…、わたしも、応えたい ”
「…痛がっても…嫌わないで、下さいね…? 」
「水鈴…」
目線を下げて笑う彼女の顔に、自信のなさが表れている。

