この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
§ 龍王の巫女姫 §
第3章 永久( トワ )の別れ唄



彼が…布の下を人に見せることはない。


其処には《人》と変わらぬ目がふたつあった。



瞼を下ろしたその両目には

痛々しい傷痕が刻まれていた。



それは、刃物で斬られた痕であった。




「……っ」



美麗な形の彼の目が、くっと強ばる──。


それは恐る恐るといった感じで、長い睫毛を震わせながらゆっくりと開いていった。





..........




瞼が上がり、彼の前には《視界》が現れる。



「──…その様なお顔をなさっていたのですか」



スヤスヤと寝息をたてる水鈴の横顔。



目、鼻、眉毛に、唇…そして見事な銀髪

彼は初めてそれを見た。



この顔で、貴女は私に微笑んでいたのか

怒って頬を膨らませていたのか

ひとりの夜が怖いのだと…、不安で眉を寄せていたのか。




「…っ…何故、わからない」



だから言ったでしょう?
貴女は世間知らずなのだと。



男は焦って目を閉じた。

女は穏やかな寝顔で無防備に寝ていた──。




/567ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ