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§ 龍王の巫女姫 §
第6章 凌辱の初夜


「何故このような事になったのですか。村の、村のみんなは…っ」


「──…あの村で生き残ったのはお前だけだ」


「……!!」


「…峭椋村にはかねてから危険な思想を持つ者が集まっていた。奴等は、国の転覆を謀る謀反人たちだった」


「謀反人!? 何を言っているの…っ」



あんな優しい皆が、国を脅かす謀反人…!?

そんなのおかしい

彼等にそんな力があるとも思えないし、何より村にいたのはたったの五十人足らずだ。



「そんな事が虐殺の理由になると思っているの!? 」


なる筈がない、そんなでまかせで、あんなに酷い仕打ちをするなんて…!!




「お前を隠していたのが何よりの証拠だ」


「…!?」


「奴等は俺から《龍の子》を隠していた…。何者かからの密告によって、その存在を知るところとなったがな」


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