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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第7章 伝承の地
そんな小さなたくさんの幸せを感じることができる‥
だから僕たちは幸せなんだ!!
子供達は口に出さずともいつも、何かをする度にそう思い喜びを感じている。
だから、不満を持たない彼らは毎日に満足し毎日笑顔で過ごしていた。
5才にして既に悟りを拓いたようなマークの表情に老師も思わず、
‥わしと同い年かな?
そんな錯覚を起こしかけていた
「そうか‥
お前サン達も苦労したんじゃの‥‥しかし、ちゃーんとそれをバネにして乗り越え取る‥ワシも負けては居られんのっ」
「うん!!ヘヘ♪」
老師はしわくちゃの手でマークの頭を撫でながら微笑んだ。
―コンコンコンッ!!
そこへ扉を切羽詰まったようにノックする音が響いた。
「クラディウス!!
マークがこっちに来てるって‥」
扉を開けるなりマークに気づいたルイスは言葉をとめる。そして詰め寄った!
「クラディウス!もう聞いたか!?」
「聞いたとは何をじゃ?」
聞き返す老師にルイスは机の本立てに置いてあった伝承の地にまつわる本を手に取り言う。
「この本の文字だよ!!
マークが読めるってティムから聞いたっ。」
「何!?」
ルイスの言葉に老師も驚きを隠せないようだった