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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第7章 伝承の地
アルにばかり気を取られていたお陰で、ボタボタとカップから溢しながらスープを注ぐロイドに呆れながらティムが言う。
「あい♪!!」
そんなロイドにジョンはトコトコと走り寄り雑巾を差し出した
「さ、サンキュー‥
ジョン‥//」
溢した物は自分で拭けと教育を受けている真っ只中のジョンは、ロイドに親近感を持ったようだった
「なんだお前、邪魔がしたかったのか?」
「うるさいっ‥//」
ジョンと一緒に床を拭いてるロイドにルイスは尋ねる
大した拭き掃除でもないのに妙に達成感のある顔で満足気に、ふぃ〜…と、おでこを拭うジョンを前にして、ロイドは何も言えなくなっていた。
食事の準備が整い皆が席につく‥
「あい!!♪」
再びジョンはロイドに何かを差し出した‥
「?‥なんだこれは?」
渡された物を広げた瞬間、周りの目が止まる──
「──…っ…!?…ジョン、
‥‥‥お前っ‥//」
――――ぶぶッ…
食卓では笑いを我慢しきれなかった皆が勢いよく吹き出していた
ロイドが手にした物はジョンが愛用しているエバお手製の白いよだれかけだった‥
もちろんワンポイントでちっちゃな、あひるちゃんのアップリケが付いている‥