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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第8章 神の道しるべ
ゆっくりと顔を放すとモニカはうつ向いたままお礼を言った。
「じ‥じゃ‥ぁ‥///」
そしてアルもぎこちなく、手を振り背を向けた‥
そんな二人から少し離れた先の方では、大きな黒馬の背の上で長身の色男が放心状態になっている…
「…ア…ル…っ」
『彼女と熱烈なちゅうしてたぜ♪』
‥ちゅう!?
『あたし、女なんだから彼女作るわけないじゃん!』
‥じゃあ今のはなんだ!?
猛獣の妄想が始まっていた
自分に気づいてもくれず、街角を曲がってどんどん目の前から遠ざかる愛しい人をロイドは唖然としたまま見送る
いつの間にか辺りは薄暗くなり街灯がつきはじめていた‥
ロイドはそのままの状態で、暗くなるまでそこで過ごしてしまったようだった
「ロイ! 遅かったな?
どこ行って…ってどうした?
そんなにやつれて?」
今日の国会議のことを伝えに来たルイスは夕暮れ時に帰ってきたロイドを見て問いかける
ロイドは酷く疲れ果てていた
「何があった?」
「いや‥‥
‥なんでもない」
「そうか?
今朝の会議での話をと思ったんだが‥‥‥」