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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第9章 石板のありか


幼いアルは納得いかないまま頷いていた


‥剣を手にする者が現れないことが平和の象徴‥

なのに―――

あたしはその宝剣を抜いてしまった…


『アル‥
お前は神に選ばれし者だ』


死に際の長の言葉が甦る‥


アルは壁に掛けた宝剣を手にした。


‥神が‥あたしを選んだと言うの?

こんな‥何も取り柄のない、何も力のないあたしを?

―――!‥


アルは窓を開けて月を見上げた‥

満月まであと少し‥


謎解きを急がなきゃ―――












「ふむ、神の従者のうえに使者までも探し出さなきゃならんとな‥
せっかく石板まで見つけて前進できたと思ったのに‥まさしく“清ちゃん”の言う事と同じじゃな」


「清ちゃん?!」


今日の出来事を老師に報告に来ていたルイスは老師の不可解な発言に疑問を投げた

「あぁ、
“三歩進んで二歩下がる”

んじゃ‥結果、一歩しか進んでおらんってことじゃ。

じゃが、清ちゃんはそのぐらいのペースで人生を楽しめってみんなにメッセージを送っとるんじゃよ。」


「‥」


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