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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第10章 すべての鍵


「ぁ、アリガトウ‥//」


そしてルイスは小さくお礼を返すアルの顔を見つめると、急に覗きこんだ。


「……っ…」



月の光をルイスの影が遮りアルの視界が闇に落ちる‥
ほんの一瞬、柔らかく触れたルイスの唇が離れるとペロッと何かが軽く撫でた。
乾燥した冷たい風が濡れたアルの唇を乾かしていく…


ルイスは呆けたアルを見つめクスッ‥と笑みを溢し囁いた


「レディなら‥

お礼はキスで返すもんだろ?」


「──…っ…ちょっ、

なっ‥そ‥え‥っ//」


「…ぷっ……知らなかったのか?
だからモニカもあの時お前にキスしたんだぜ?」


動揺するアルを尻目にルイスは小さく笑いを溢しながら当然のように言い聞かせる

「え!?
だっ、でもっ‥‥//」


「まぁいい、
もう帰るぞ!送って行くから。」

そう言って慌てるアルを無視し、ルイスは馬を繋いでいる方に歩いて行く‥


‥な、!?そんな‥
お礼のキスなら唇舐めることないじゃん!!‥っ//

ほんっとにエロリンなんだから!!‥//


「なにしてる?早く来ないと置いて行くぞ!?」


離れたところから声をかけるルイスに、アルは頭から湯気を立たせながら足を早めた。

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