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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第10章 すべての鍵



奴はガッチリとした体にアルの衣服を着込み寂しさを紛らわせていたのだ


‥へ、変態みたいだ


せう思っても命が惜しいが為に舎弟は見て見ぬ振りをした‥
彼はこの賊に入って間もない為に“お頭”がどんな奴か、知りもしなかった‥




そぅ、‥あまりにも小さいアルの衣服‥
たとえ収縮性の生地だからとて限度がある


ピッチピチに奴の体に張り付いた衣服は当然、体を隠すと言う役割を果たしてはいない…


奴の立派な“ブツ”は堂々と横からハミだしていた


「ところで何があった!?
早く用件を言え!!」


変態は腕を組みブツを揺らし堂々と語る


「ぅ、ういっす
実は西岸の親方からの‥」



舎弟はそういいながら懐から文書を取り出す


大山賊“疾風迅雷”のお頭にわざわざ文を送る‥



ただ事ではない何かの知らせ――――

大山賊のお頭、レオは野生の感で確信していた



「―――!‥なに‥」


文を読みレオは鋭い表情を浮かべる‥


そして文を読み終えレオは指笛を吹いた―――

主人の笛の音を聞きつけ一羽の隼がふきっさらしの窓枠に舞い降りてくると、レオは隼の足に綺麗な模様の紐を結びつけた

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