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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第2章 夢の続き
考えても仕方ないか…
アルは開き直り草原の中を湖に向かってどんどん歩き進む‥‥‥
今宵はニュームーン…
まだ生まれたての新月‥
湖の近くにくると側の大木に寄りかかりアルは腰を下ろした。
雄大な大地を眺め、広大な夜空を飾り付ける星に目を奪われる──
‥あぁ‥やっぱりこの感じだ‥‥‥
この間ほどじゃないけど‥
アルはゆっくりと瞳を閉じた
何かに体を包み込まれるような感覚と、心を穏やかな気持ちにしてくれる‥
まさしく、あの不思議な夢を見たあとの心地良さそのものだった‥
そして、フワリと暖かい何かに包み込まれる‥
アルはそのまま意識を手放した…
§―――従者よ‥
ま‥力が足り‥
集め‥‥です―――
そなたに忠誠‥誓‥者達‥
さすれば我らの力を――§
―――ル‥
―――アル…
「‥‥アルっ!!
風邪引くぞっこんなとこで寝たら!」
不意に呼びかけられた声にアルはぼんやりと薄目をあけ声の主を確認する‥
そして口を開いた
「汝は我に‥
忠誠を誓うか?‥」
「‥‥?」