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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第10章 すべての鍵


被害を受けたあの日から、蓄えていた食物はどんどん減り続けている

次の収穫も見込めない現状‥‥

彼らには怒れる神を静めるための儀式をするしかすべがなかった‥


原始的な環境で自然と共存してきた彼らは毎日火を絶やす事なく燃やし続け、神に祈りを捧げる



「酋長‥
神は我々に滅びの道を辿れとおっしゃるのだろうか?」


民の一人が祈りを捧げながら酋長に尋ねた



「‥‥‥まだ、他の道が断たれたわけではない‥‥

いま、まさに‥

世界が一つになり動き始めた‥」


大勢の民が空に立ち上がる噴煙を前にひれ伏し祈りを捧げる中、酋長だけがそれをやめていた‥


「祈るばかりではなにも成らない‥」


立ち上がり空を見上げる酋長に習い、民達も祈りをとめる──


そして、大空を舞う隼を見つめていた‥







今、世界が動き出す――



一つになって…




力なき者達が己の国を、世界を守る為、今一つになる──



想いは皆同じ‥


愛する者の為に‥


残していく者達の為に‥



この美しい世界を守る‥





そう‥‥‥皆の…



皆の願いは同じ、たった一つだった──



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