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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第11章 神秘と謎


ロイドに言われ、納得したティムはロイドの隣で産まれてきたばかりの子馬に小声で声援を送る


濡れた体に藁をくっつけて必死に立ち上がろとする子馬を母馬も心配そうに見守っている――


自然の掟‥

こればかりは誰も手を貸すことは出来ない。

自分の足で立つことができなければ生きていくことはまず出来ない‥
動物の世界は人間の世界よりも遥かに厳しい‥

もし、立てなければ――

この子馬の道は決まってしまう。
産まれた時点で生か死か決まってしまうのだ…


いい瞳をしてる。
生命の力に溢れるような力強い瞳を――
だが‥
ちょっと時間がかかりすぎる…


ロイドは中々、立ち上がることの出来ない子馬を不安気に見つめていた‥


‥まずいな‥生まれつき足が弱いか‥‥‥‥
確かに他の子馬に比べ、若干足が細く見える‥


馬は人を乗せて走る為に育てられる‥もし、立てたとしても人を乗せて走れなければ──

処分されてしまう‥

子馬を見るロイドの目が厳しくなっていく


それにも気づかずに子供達は相変わらず、子馬に声援を送り続けていた‥


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