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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第11章 神秘と謎


「あっ…立った!!──
兄ちゃんッ立ったよコイツ!」


よろよろと頼りない足取りで母馬の乳に吸い付こうとする姿に安堵の声がもれ、子供達の瞳からは涙が溢れ出る‥


ただ一人、ロイドを除いて無邪気に喜ぶアル達はみんなで二頭の親子の姿を嬉しそうに眺めていた…


しばし、その様子を眺め、濡れた毛も乾き始めた子馬の体を検査するように調べる

そして、検査を終え、険しい表情でため息を吐くロイドにアルが気づいた。

「どうしたの?」

ロイドはアルに質問され、子供達に聞こえないように話し始める‥


「足が‥‥
ちょっと弱いかもしれない──
それに、背中と頭にちょっとコブ見たいなモノが‥‥

生まれつきの病気かもしれない。
このままいけば多分‥

処分することになる。」


「──‥処分?」


「ああ‥

しょうがない‥

ボランティアで飼育してるわけじゃないから‥
使い物にならなきゃ‥」


「使い物って‥‥‥」


ロイドの言葉にアルはショックを隠せない

‥使い物にならなきゃ‥殺されちゃうの?
せっかく産まれてきた命なのに!!
人間の役に立たなきゃ殺されちゃうわけ!?


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