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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第11章 神秘と謎


なにそれ…っ…



ロイドの言ってる意味が解らないわけではない‥
確かに、馬は人を運ぶ為に飼育されている‥


ただ、やっぱりこうやって今、目の前で誕生した小さな命を‥

生きる為に必死になってよろけながらも母馬の乳に吸い付く姿を見ていたらっ‥




自分達の村では、命とは消えていくものでしか無かった――


誰もが生きたいと‥生きてほしいと願いながらも消えていく命を見送ることしかできなかった――


子供達が生命の誕生の瞬間に立ち会えたのはジョンが産まれてきた、その一度きり…
小さ過ぎたマークにとっては、今、目の前で見たこの子馬の誕生の瞬間が初めての経験だろう‥


今も尚、きらきらとした眼差しでただひたすらに二頭の親子の姿を見守る子供達‥

お前達、頑張ったな!そういいながら母馬と子馬を撫でる子供達を見て涙が溢れる



「ロイド!!」


アルは涙を拭いながら何かを決心しロイドに呼びかける

「‥‥?」

「あたしが世話する!!

いいでしょ!?」


「‥‥‥

俺の馬じゃないからなんとも‥」


アルの言葉に驚きながらロイドは口ごもる‥
そして‥そんなアルを見つめクスッと微笑んだ‥

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