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第12章 揺れる想い

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「謎が増えたな‥」


ルイスはため息をつきながらボソリと呟く‥
そんなルイスを眺めアルは尋ねた。


「隊長さん‥寝不足？」


ちょっと疲れ気味のルイスの顔を見て言う‥

「あぁ‥昨日の謎解きが‥

解けそうで解けないんだよ喉元まで出かかってんだけど…

んで、眠れなくて結局徹夜」


おどけながら言うルイスの頬にアルは何気なく手を伸ばした。

「――!…」


ルイスはアルのそんな仕草に戸惑う

そしてロイドは目を見開き驚いたように二人を見ていた‥

アルは気にも止める様子もなく、ルイスの頬から手を離すと笑顔を向ける。


「取れた!
まつ毛がついてたよ‥
何か願い事ある？」


「願い‥事？‥」


抜けたまつ毛を手に取りアルは言う

「うん、村ではね!抜けたまつ毛が顔についてたら願い事をしてから落とすんだよ!!‥ね。」


アルは無邪気に子供達に合図する
そして、ユリアが真っ先に答えた

「うん。おまじないよっ♪」


「あぁ‥おまじない‥か」

「ある？お願い事？」

「‥願い‥事‥」

ルイスはアルの触れた頬を触りながら呟く‥


「願い事は‥‥‥」