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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第13章 扉への導き
・
老師の言葉に頷きながら二人は部屋を後にした‥
「じゃあなルイス!
夕べ寝てないなら今日はゆっくり休めよ!」
ねぎらいの言葉をかけ手を振り立ち去るロイドを見送ると、ルイスは自室に戻り一息ついた。
「はぁ‥」
“何を願った?‥”
「‥‥‥‥」
“お前のアルを見る目が
気になっただけだ‥”
「‥ふっ‥
誤魔化しきれてなかったか‥‥」
自室のベッドにドサリと身を投げ、両腕を枕代わりにしながら仰向けになる。
そして天井を見上げながら呟いていた。
‥自分でもわからない‥
アルに対してどういった感情を持っているのか。
ルイス自身もはっきりとはわからなった。
ただ、あの時は無意識に願ってしまったのも事実だった。
アルが触れた自分の頬を指先でなぞり、つい無意識に願ってしまった‥
アルが本当に双子だったなら──
アルがもう一人居たのなら──
口にさえ出さなかったが、ルイスは確かにほんの一瞬そんな願いを持ってしまったのだ。
「‥ふ‥
“何を願った”‥か‥」
老師の言葉に頷きながら二人は部屋を後にした‥
「じゃあなルイス!
夕べ寝てないなら今日はゆっくり休めよ!」
ねぎらいの言葉をかけ手を振り立ち去るロイドを見送ると、ルイスは自室に戻り一息ついた。
「はぁ‥」
“何を願った?‥”
「‥‥‥‥」
“お前のアルを見る目が
気になっただけだ‥”
「‥ふっ‥
誤魔化しきれてなかったか‥‥」
自室のベッドにドサリと身を投げ、両腕を枕代わりにしながら仰向けになる。
そして天井を見上げながら呟いていた。
‥自分でもわからない‥
アルに対してどういった感情を持っているのか。
ルイス自身もはっきりとはわからなった。
ただ、あの時は無意識に願ってしまったのも事実だった。
アルが触れた自分の頬を指先でなぞり、つい無意識に願ってしまった‥
アルが本当に双子だったなら──
アルがもう一人居たのなら──
口にさえ出さなかったが、ルイスは確かにほんの一瞬そんな願いを持ってしまったのだ。
「‥ふ‥
“何を願った”‥か‥」