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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第13章 扉への導き


ルイスは笑いをこぼし呟く


「‥ほんの一瞬、願うことも許せないっ‥てか‥

欲張りな奴だなアイツは‥」


ルイスは明かりを付けないままの暗い部屋で瞳を閉じて弱いため息を吐く

窓から差し込む月の明かりがルイスの部屋の暗がりを微かに照らす。その柔らかい射光に癒されるように、ルイスは深い眠りに落ちていった‥













『ルイス王子ー!

はぁ…っ…また行方不明になられたっ…』

『私は向こうを探して見ます!!』

『じゃあ我々はあちらをっ』


夕刻を過ぎ、だいぶ日が暮れた城の庭を大勢の警備隊や兵士達が慌ただしく駆け回る

‥フフ♪みんな早く見つけてくれないかなぁ…


城の警鐘のある高い塔に登り、自分を必死で探して回る兵士達を眺め楽しそうな笑みをこぼす‥


当時5才になったばかりのルイス王子だった。

隠れんぼの大好きな彼は毎回、巧みに小さな体をあちらこちらへと隠しては当時自分の世話役だったミラルド(現 王の側近)と城の兵士達を慌てさせ遊んでいた。


そして、沈む夕陽を眺めながらお気に入りの高い場所からの景色を眺めるのも彼の日課だった‥


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