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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第13章 扉への導き


城の裏には千年樹と呼ばれる古い大樹が静かに佇んでいた‥

このルバールが建国される前からそこに存在している大木は、立派な幹を天高くそびえさせ、見るものを圧倒させる。

沢山の葉を生い茂らせ、見事な白い大輪の花を咲かせる“母なる樹”

そう呼ばれた大樹は城が建てられてからも守護樹としてずっと奉られていた。

だが、長い歴史を重ね、年老いたせいか今は青々とした葉を茂らせることも、大輪の花を咲かせることもなくなってしまった。

枯れてしまったと人々に思われ忘れ去られた大樹は、裸の姿を晒したまま、その影を潜めるように今もその場にある。


いつしか、その大樹よりも高い警鐘塔が建てられ、それに隠れるように一目を忍びながら‥

ただ、立派な幹だけは衰えることなく今も尚、真っ直ぐに天を仰ぎその存在をしっかりと誇示している。

幼いルイスは夕刻時にきてこの大樹の景色を塔から見下ろし、眺めるのが大好きだった

‥ようしっ…今日こそは絶対に見つけてママにプレゼントするんだ!!


そう、幼いルイスには目的があった‥

それは‥
この夕刻の時にしか見つけることのできないもの‥

キラキラと光を放つ綺麗な宝石‥


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