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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第13章 扉への導き


夕陽が沈むこの時間にしか探すことが出来ない宝石を大好きなママにプレゼントするために、ルイスは天気のいい夕刻時。毎回、この場所を訪れていた。


‥あっもう少しだ…っ



少しずつ沈みかけて行く夕陽。

辺りの景色はオレンジ色に染まり、幼いルイスの白い天使の肌をも紅く染めていく‥

そして、大樹に目を落とすとその幹の根元からは黒く長い影が伸び始めた‥


その影は城の塀を越え、どんどん伸びると別の樹から伸びた影と交差する。

その影はまるで大きな十字架のようにも見えていた──


そして中心を貫くように伸びた大樹の影のてっぺんには、キラキラと宝石のように輝く何かが夕陽の眩い光を受けて反射する。


‥あったっ…!!

今日こそはあれをっ!!


幼いルイスは宝石を見つけると高い塔から一目散に走り降りその場所を目指す。

五才のルイスは知らずに毎回こうやって、光る宝石を見つけてはやみくもに走り、その場を目指した‥

そう、幼いルイスはわからなかった。

沈む夕陽にそって影も移動して行くということを‥

小さな体で高い塔から急いで駈け降り、大樹の根元から伸びた影を息をきらしながら一生懸命追いかける‥

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