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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第13章 扉への導き
―カチャ‥
暗がりの中‥鉄の施錠が外れる音が静かな闇に響く…
キィ‥と蝶番(ちょうつがい)の軋む音と同時にスタンレー家の二階の窓。この家の長男?アルの部屋の出窓が開き、中へと逞しい半裸の肉体が滑り込む‥
その影は婚前の儀を行う為に愛しい嫁を迎えにきた疾風迅雷の頭‥野獣、レオだった‥
窓から差し込む月の光りを大きな背に受け野獣は微笑んだ‥
‥久しぶりだな‥//
ベッドをギシリと軋ませ愛しい嫁の寝顔を覗き込むとレオは隣に添い寝をした
‥ん?‥//
なんかすげーたまらんいい匂いがしやがる!
眠っているアルを抱き寄せるとやけに鼻孔を通り脳髄を刺激する香りが漂う。
マークお手製香水。獣系には効果覿面のあの香りだ。
お鼻のムズムズと同時に下半身も異様にムズムズしてくる
‥おやばい、もうその気になってきやがった…っ
何時にも増して反応の早い下半身の意思表示にレオも密かに焦る‥
‥早いとこ山に行くか
そう思い抱きしめていたアルに目を向けると‥
目を覚ましたアルが寝ぼけ眼でレオを見つめていた‥