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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第13章 扉への導き


そして野獣は月に向かって叫ぶ!!



「もう




我慢っしねぇっ!!」



「‥‥‥へ!?」

‥今、なんて?…

我慢できない‥

じゃなくて我慢しねぇ?…

「‥‥‥?


‥!‥うそっ約束が違っ…
待ってレオっ‥//」


「バカヤロ!!

こんなん見せられて約束なんか守ってられるかっ!!
常識考えろ!」

「‥っ‥」

何故か一喝されるアル。どうやら野獣が目覚めてしまったらしい

「どうせ俺様の嫁になるんだ‥//
婚儀が済んでからなんてしゃらくせえ掟‥俺様の代で変えてやる!!」


「は!?…」

俺様な常識を言い切りレオはアルを真っ直ぐに見据えていた


‥そうだ‥始めっからそうすりゃよかった‥

賊の頭は俺様だ。
くそ真面目に古い掟を守るこたねぇ‥


いつになく真剣な瞳がずぶ濡れのアルを捉える
レオは男らしい手を愛しい花嫁の頬にそっと滑らせた

「もう決めたからな‥

‥アル‥」

柔らかな頬を包み込みながらも抗うことを許さぬ強い眼差し‥
朧気な月光がレオ自身の本能に揺さぶりをかける

「もう…っ…俺様のもんだ‥」

「──!っ…ん
レオッ‥」


ポツリと呟きレオはアルの唇を塞いだ

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