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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第14章 天下無双!偉才の老師


…な、なんかしなきゃ!


アルは密かに焦りを覚えていた。

勢いに任せ、お茶を飲み干すと席を立つ。そのせいでポケットに入れていた何かがカチンとなった…

「あ、マークのくれた薬…」

モニカの母親の為にマークが作ってくれた薬をポケットに入れていた事をアルは思い出した。

…そう言えば、今日一緒にマークとモニカの家に行く約束してたっけ。
なんだ、時間あって丁度良かったかも…

早速、研究所にマークを向かえに行ったアルを不思議な薬草達が出迎える。

「ごめんなさい、急に来ちゃって…」

「いや、マークから今朝一番で聞いたよ。人助けに急も何もないさ!
そのために日々、薬の開発に力を注いでる訳だし。マーク博士には私も感謝してるよ!!」


大事な博士を借り出すことを詫びたアルにルーカスは快く応じる。今日の約束を覚えていたマークは、ルーカスにそのむねを伝えていたようだった。

―――さすがは、マーク…

アルはマークの機転の良さに心から感心していた。


「アル、準備できたよ!」


「うん、じゃあ行こう」


二人は城の馬車を借りてモニカの家を目指した。

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