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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第14章 天下無双!偉才の老師
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馬車に揺られ、町並みを眺める。モニカの妹がマークと歳が近いことや、モニカが苦労している事を話ているとあ!、とマークが声を上げた。
「…なに?」
「あれ、ロイお兄ちゃんの馬だよ!!」
マークの指を追うと洋品店の前に、毛艶のいい精悍な黒い馬が繋がれている。
「遠目でよくわかるね?」
「そりゃそうだよ!だって毎日乗せて貰ってるもん!!」
アルには見分けのつかない馬をマークは自信を持ってロイドの馬だと言いきる。
そうか、確かに毎日乗せて貰ってればわからなきゃ失礼だよね…
アルは少しばかり反省しながら、通り過ぎる馬を見送る。
「お買い物かな?」
「何?」
「ロイお兄ちゃんだよ。
お洋服でも買いにきたのかな?」
後ろ向きにシートに立ち乗り、遠くなって行く馬をいつまでも眺めマークは呟く。足をぷらぷらと揺らし、何となくマークは頬を緩めていた。
「誰かにプレゼントかな?」
「なんで?自分の物でしょ?」
「そんな訳ないよ!」
「………」
マークは再び言い切る。
「だって、女の人用のお店だったもん。」
「…そ、うだった?」
すぐに振り向いたアルだったが、既に遠く店を見分けることは出来なかった…
馬車に揺られ、町並みを眺める。モニカの妹がマークと歳が近いことや、モニカが苦労している事を話ているとあ!、とマークが声を上げた。
「…なに?」
「あれ、ロイお兄ちゃんの馬だよ!!」
マークの指を追うと洋品店の前に、毛艶のいい精悍な黒い馬が繋がれている。
「遠目でよくわかるね?」
「そりゃそうだよ!だって毎日乗せて貰ってるもん!!」
アルには見分けのつかない馬をマークは自信を持ってロイドの馬だと言いきる。
そうか、確かに毎日乗せて貰ってればわからなきゃ失礼だよね…
アルは少しばかり反省しながら、通り過ぎる馬を見送る。
「お買い物かな?」
「何?」
「ロイお兄ちゃんだよ。
お洋服でも買いにきたのかな?」
後ろ向きにシートに立ち乗り、遠くなって行く馬をいつまでも眺めマークは呟く。足をぷらぷらと揺らし、何となくマークは頬を緩めていた。
「誰かにプレゼントかな?」
「なんで?自分の物でしょ?」
「そんな訳ないよ!」
「………」
マークは再び言い切る。
「だって、女の人用のお店だったもん。」
「…そ、うだった?」
すぐに振り向いたアルだったが、既に遠く店を見分けることは出来なかった…