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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第14章 天下無双!偉才の老師
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「絶対にプレゼントだよ!」
シートに普通に腰掛けながらマークは意味ありげな笑みをアルに向けた。
「なに?その笑みは…」
「べっつに〜…」
頭の後ろで腕を組み投げ出した足を尚もプラプラさせる。ふふ、と笑いながら楽しそうにするマークをアルは怪しげな目で見つめていた。
賑やかな通りを抜けると煉瓦の崩れ掛けた民家が軒を連ねる。
「──どうだい!うちで採れたオレンジだよ!買っておくれよ!!」
馬車から覗くアル達に声が掛けられる。家の脇で手作りの屋台を出し、手作りの品を並べ売り買いをしている姿があちらこちらで見受けられる。そこは貧しいなりに必死に生きようとする民達の希望が溢れていた。
アルは馬車からの景色を眺めながら、手にしていた小瓶に目を落とした。
「これで…モニカのお母さんも元気になるといいね…」
そしたら、モニカも少しは楽になる…
悲し気に言葉を洩らすアルをマークも心配そうに見つめる。人の事ばかりを気に掛けるアル。だからこそアルが悲しまないように子供達は笑みを絶やさないのだから。
マークはアルに自信満々の笑みを向けた。
「大丈夫だよ!魔法の薬なんだ。絶対に治るから!!」
「絶対にプレゼントだよ!」
シートに普通に腰掛けながらマークは意味ありげな笑みをアルに向けた。
「なに?その笑みは…」
「べっつに〜…」
頭の後ろで腕を組み投げ出した足を尚もプラプラさせる。ふふ、と笑いながら楽しそうにするマークをアルは怪しげな目で見つめていた。
賑やかな通りを抜けると煉瓦の崩れ掛けた民家が軒を連ねる。
「──どうだい!うちで採れたオレンジだよ!買っておくれよ!!」
馬車から覗くアル達に声が掛けられる。家の脇で手作りの屋台を出し、手作りの品を並べ売り買いをしている姿があちらこちらで見受けられる。そこは貧しいなりに必死に生きようとする民達の希望が溢れていた。
アルは馬車からの景色を眺めながら、手にしていた小瓶に目を落とした。
「これで…モニカのお母さんも元気になるといいね…」
そしたら、モニカも少しは楽になる…
悲し気に言葉を洩らすアルをマークも心配そうに見つめる。人の事ばかりを気に掛けるアル。だからこそアルが悲しまないように子供達は笑みを絶やさないのだから。
マークはアルに自信満々の笑みを向けた。
「大丈夫だよ!魔法の薬なんだ。絶対に治るから!!」