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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第14章 天下無双!偉才の老師
・
「だから大丈夫だよ。
ふふっ…精鋭の隊長さんは案外、怖がりだ?…」
「なに!?…」
日頃のお返しなのか、アルはからかいながらルイスの顔を覗き込む。
そんなアルに一瞬、ムキになったルイスだったのだが…
「大丈夫。
…あたしが守ってあげる!!」
「──…っ」
「ちゃんと…あたしが守ってあげるから…」
アルにそう呟かれた瞬間、ルイスは吐く息を飲み込んでいた。
「………アル」
一瞬、胸が詰まった。
まさかそんな言葉を言われるとは思っていなかった…
微笑み掛ける優しい瞳。なのに強さも持ち合わせ、輝きを惜し気もなく放つ。
「……っ…」
喉元がなぜか熱をもつ──
まずった…
…これじゃ…っ…
ルイスは密かに眉根を寄せた
このままじゃ俺は完全に…っ……
思わず唇を噛み、襲ってくる胸の痺れをルイスは耐えた。
気を抜くと顔が歪みそうになる。
アルはふと、覗き込む自分から視線を外したルイスを気に掛けてそっとルイスの手に自分の手を重ねた。
「──……」
「大丈夫…」
優しい囁きと体温がじんわりと伝わる…
ルイスは咄嗟に下を向き、悔し気な表情を浮かべていた。
「だから大丈夫だよ。
ふふっ…精鋭の隊長さんは案外、怖がりだ?…」
「なに!?…」
日頃のお返しなのか、アルはからかいながらルイスの顔を覗き込む。
そんなアルに一瞬、ムキになったルイスだったのだが…
「大丈夫。
…あたしが守ってあげる!!」
「──…っ」
「ちゃんと…あたしが守ってあげるから…」
アルにそう呟かれた瞬間、ルイスは吐く息を飲み込んでいた。
「………アル」
一瞬、胸が詰まった。
まさかそんな言葉を言われるとは思っていなかった…
微笑み掛ける優しい瞳。なのに強さも持ち合わせ、輝きを惜し気もなく放つ。
「……っ…」
喉元がなぜか熱をもつ──
まずった…
…これじゃ…っ…
ルイスは密かに眉根を寄せた
このままじゃ俺は完全に…っ……
思わず唇を噛み、襲ってくる胸の痺れをルイスは耐えた。
気を抜くと顔が歪みそうになる。
アルはふと、覗き込む自分から視線を外したルイスを気に掛けてそっとルイスの手に自分の手を重ねた。
「──……」
「大丈夫…」
優しい囁きと体温がじんわりと伝わる…
ルイスは咄嗟に下を向き、悔し気な表情を浮かべていた。