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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第14章 天下無双!偉才の老師
・
もう…無理か…
ここまできたら…
もう、無理だよな……
「そうだな…皆居るからな…」
「…!?」
ボソッと呟くとルイスは自分の手を握るアルの手を、両方の大きな手で包み込み捕えていた。
そして顔を上げ、アルを見つめる―――
切なく揺れる眼差し。
そんな真剣な瞳が瞬時にして崩れさった。
「…とか言いつつ濡れ濡れだなここは?」
「…!!」
アルの身体がピクリとする。
その様子にクスっと笑うとルイスはアルの手の平に指を這わした。
「こ、これはっ…」
アルは指摘されたことに、真っ赤になりながら、ルイスから手を引き戻そうと抵抗する。
心を見すかされた気がしてアルはすごく恥ずかしかった。
ルイスをからかいつつも、自分の方が怯えているのは確かで、それを証拠にアルの手の平は汗でじっとりと湿っていたのだから…
「ちょっと…は、放してっ…」
「…なんで?
先に握ってきたのはアルの方だろ?」
ニヤリッと返し、ヌルヌルと滑るアルの手の中で、ルイスはいやらしい動きを繰り返す。
長い中指を巧みに操りながら今度はルイスがアルの顔を覗き込んでいた。
もう…無理か…
ここまできたら…
もう、無理だよな……
「そうだな…皆居るからな…」
「…!?」
ボソッと呟くとルイスは自分の手を握るアルの手を、両方の大きな手で包み込み捕えていた。
そして顔を上げ、アルを見つめる―――
切なく揺れる眼差し。
そんな真剣な瞳が瞬時にして崩れさった。
「…とか言いつつ濡れ濡れだなここは?」
「…!!」
アルの身体がピクリとする。
その様子にクスっと笑うとルイスはアルの手の平に指を這わした。
「こ、これはっ…」
アルは指摘されたことに、真っ赤になりながら、ルイスから手を引き戻そうと抵抗する。
心を見すかされた気がしてアルはすごく恥ずかしかった。
ルイスをからかいつつも、自分の方が怯えているのは確かで、それを証拠にアルの手の平は汗でじっとりと湿っていたのだから…
「ちょっと…は、放してっ…」
「…なんで?
先に握ってきたのはアルの方だろ?」
ニヤリッと返し、ヌルヌルと滑るアルの手の中で、ルイスはいやらしい動きを繰り返す。
長い中指を巧みに操りながら今度はルイスがアルの顔を覗き込んでいた。