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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第14章 天下無双!偉才の老師


もうっやだ!

なんでこの人は毎回こんなことでからかってくるんだろっ…


指先から送られる刺激にゾクリと肌が反応を返す。

むず痒い痺れを感じながらアルはルイスから目を反らした。


密かに感じていることを知られたくなかったからだ。そんなアルの顔をルイスはしつこい程に眺め、細やかな愛撫を繰り返す。


「もうっ!! お願いだからやめてっ!…」


「あ? 何だって?」


アルの必死のお願いも、ルイスは聞こえない振りでことごとくかわしていた。


やだーっ…
もうっ誰か助けて!!


無言で回りに助けを求めど、隊員達は草刈りに一生懸命だ。


魅惑的な瞳で見つめられ、汗ばむ手を握られているだけでも恥ずかしいのに、ルイスはお構いなしに指先全体を使い、アルの華奢な手を絡めとる。


「綺麗な手だな…アル」

「…!」

微かに涙の滲んだアルの手を解放するとルイスは急に優しい笑みを浮かべた。

囁く声が甘すぎる。
姫に語り掛ける時と変わらぬ音色。
ルイスは放したアルの細い手先を再び摘むと口元に引き寄せていた。

視線を落とし、桜貝のような爪に唇をつけてアルに微笑む。


「アル…守るのは俺の役目だ…


でも、さっきの言葉は有り難く承けとっておく」


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