この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第15章 守護神の書・前編
・
「再来週末…空けといてもらえるか?」
「再来週末?…」
「ああ…」
「いいけど…何があるの?」
「何って……」
遊ばせた手がもどかしそうに行き場を探す。
尋ねたまま、デザートのスコーンを美味しそうにかじるアルをちらっと見ると、高い鼻先を指で掻きながらロイドは言った。
「今度…
俺とデートしてもらえるか? あのっ…この間馬小屋で話ただろ?…」
「馬小屋?…
あ!!…ああ、あの時のこと?」
記憶の戻ったアルにロイドはコクンと頷いた。
改めて思い出すと恥ずかしい。熱い愛を囁かれキスを交したあの日…
『普通に女の子の格好をしたアルとデートをしたい。
それが、俺の願いだ…』
ロイドはアルを見つめ、確かにそう想いを告げたのだ。
アルは密かに照れるロイドを前に、自分も少し頬が熱くなってきていた。
「大丈夫、だよな?…」
赤くなり微妙にうろたえるアルに不安を覚え、ロイドは確かめるように顔を覗き込む。
「だ、大丈夫っ…だけど…」
「だけど?」
「だけどっ…あの、女の子らしいってどんな……」
いまいち、“らしい”の基準がアルには分からなかった。
「再来週末…空けといてもらえるか?」
「再来週末?…」
「ああ…」
「いいけど…何があるの?」
「何って……」
遊ばせた手がもどかしそうに行き場を探す。
尋ねたまま、デザートのスコーンを美味しそうにかじるアルをちらっと見ると、高い鼻先を指で掻きながらロイドは言った。
「今度…
俺とデートしてもらえるか? あのっ…この間馬小屋で話ただろ?…」
「馬小屋?…
あ!!…ああ、あの時のこと?」
記憶の戻ったアルにロイドはコクンと頷いた。
改めて思い出すと恥ずかしい。熱い愛を囁かれキスを交したあの日…
『普通に女の子の格好をしたアルとデートをしたい。
それが、俺の願いだ…』
ロイドはアルを見つめ、確かにそう想いを告げたのだ。
アルは密かに照れるロイドを前に、自分も少し頬が熱くなってきていた。
「大丈夫、だよな?…」
赤くなり微妙にうろたえるアルに不安を覚え、ロイドは確かめるように顔を覗き込む。
「だ、大丈夫っ…だけど…」
「だけど?」
「だけどっ…あの、女の子らしいってどんな……」
いまいち、“らしい”の基準がアルには分からなかった。