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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第15章 守護神の書・前編


散らかった藁を掃きながら口を尖らせブチブチと怒るティムに、ロイドは面目なさそうに肩を縮め小さく侘びていた。

だが、ティムが怒るのも仕方がない。

午後からは城をあげての待ちに待った宝探しだ。



湖の遺跡の話をマークに聞かされ、今回だけはチャンスを逃しちゃならないと、ティムも今度の宝探しを楽しみにしていた。

その為に今日の馬小屋の仕事はなるべく早めに終わらせたかったのだ。
馬のお産で、前回の遺跡捜査を断念したティムは、今回の宝探しに想いを賭けていた。


「間に合わなかったら、後は俺がするから…」


「何言ってんだよ兄ちゃん!!

そんなことっ…



あたりまえだぞ!!」


「……そ、…そうだよな…っ」


気を利かして言ったつもりが、またティムに怒られてしまったロイドだった…









「よしっ…まあ、こんなもんだろう」


上司の掛け声を聞き、草刈りをしていた動きが一斉に休まる。

鬱蒼と伸び放題だった草が取り払われ、広々とした大地が露になり母なる樹も根元までくっきりとその姿を現した。

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