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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第15章 守護神の書・前編


「なら早速、諸君に大役を命じよう!」

「はい!!」

ルイスの言葉に二人は姿勢を正す。

「…じゃあ、あの塔の一番上から俺の歩く方を見ててくれ。お宝発見に最も重要な役割だからな!! 気を抜くなよ」

簡単に今回の説明をすると、任務を与えられたティム達は警鐘塔のてっぺんを目指し、一目散に駆け出して行った。

「転ぶなよ!」小さくなっていく後ろ姿にルイスがそう声を掛けた途端、ティムは大胆な前倒を披露していた…


「あててっ…」

「ティムっ、だいじょうぶ?」

「おうっ!

こんな時のためのヘルメットだぞ!
さっそく役に立ったな!!」


「ティム…できればもっと違うことに役立てようよ……」

立ち上がり、足についた砂を払うティムにマークは心配して声を掛けた。

避けられるキケンならなるべく避けたい…

脇目も振らず突っ走り、何でもないところでドジッてしまうティムにマークはハラハラしていた。


「あたしはどうすればいい?」

「ああ、お前はここで見守っててくれ。もうすぐ始まるから…」


「…?」

額に手をかざすと、西へ傾いた朱色の太陽を眺めルイスは眩しそうに目を細めた。

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