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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第15章 守護神の書・前編


「ねえティム。宝物見つかるかなっ」


「見つかるんじゃない!

見つけるんだマーク!!」


門を抜けて歩くルイス達を目で追いながら、わくわくした様子で尋ねるマークにティムは言う。



「影が十字架の形になったら光る宝石が現れるからって兄ちゃんが言ってたからな!! 良く見てなきゃダメだぞっマーク!」


「わかった!!」


二人は身を乗り出して伸びていく影を見つめた。

「あっ!! ねえあれ見てっ」

マークが何かを見つけ、一段と小さな身体を前に突き出す。

城壁を越え、どんどん伸びて行く千年樹の影と交差するように別の位置からも細長い影がぐーっと伸びてきていた。

影が交わり変形した十字架の形が時間と共に整い、綺麗な十字の姿を浮き彫らせる。

「よしっ!」

ルイスは影を確かめると気合いを入れてティム達の合図を待った。


「兄ちゃんっ!! 光った!!今、光ったぞ!!」


「よしっ!
でかしたぞティム!!」


高い位置から叫びまくる二人を褒めながらルイスは十字の影のてっぺんを探った。

その間も影は沈む夕陽に並んで移動し、形を変えていく…


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