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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第15章 守護神の書・前編


マークは言われるまま書いてある文字を続けて読み上げた。



上を見よ

下を見よ

バカが見る

我はコヨーテ

トリックスターの加護を受ける神なり」


「……トリックスターの加護? なんだそれは?」

「うむ…いたずらの神じゃな……」


「いたずら!?」


老師の説明にルイスは目を見開いた。

「神話で耳にしたことがある…
たしか…偉大な精霊から力を授けられた神じゃ。
コヨーテの姿をしてとても賢く悪戯好きだと…」


「……悪戯好きかよ・・」

ルイスは顔を引き攣らせた。なんだか今回の謎解きは一筋縄ではいかない気がする…

「しょうがなかろう…

神にもいろんな神がおるってことじゃ…

博士、続きを聞かせておくれ…」

老師にやんわりと急かされマークは再び石板に目を向けた。


嘘か真実か

真実か嘘か

嘘が真実で

真実が嘘か


汝を信じる者は救われる

汝の道をきり開け


十字の天が差し示す

汝の道に続く扉

見つけたなら

右往左往するべからず


…って・・・」


「はあ!?…なんだって!?」

ルイスに尋ね返されマークは困った顔を向けた。


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