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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第15章 守護神の書・前編


「またもや、難題なことだの…」

銀色の髭を撫でながら老師は静かな溜め息を吐く。
眉間に深い皺を寄せ、難しい顔で黙り込むとゆっくりと口を開いた。

「嘘か真実か、真実か嘘か…

嘘が真実で、真実が嘘か…

トリックスターの加護を受けとるくらいだから、仕掛け。騙し。それらの意味合いも含めておると思って間違いないだろう…」


老師の言葉にルイスもアルも頷いた。

「だろうな…
まあ、ここでつっ立っててもしょうがない!
とりあえず、目当てのお宝は手に入れたことだし、エバのところで夕食でもとりながら考えるか」


ルイスの提案に皆が声を揃えた。
夕食の時間を迎え、食堂も人手が増えてきている。城の者や隊員達も集まり結構な賑わいを見せていた。

食堂の隅の一角を陣取り、席についていると馬小屋の仕事をやっとこさ終えたロイドがやって来た。

「すまないな。
何か発見できたんだって?」

「ああ」


尋ねながら腰掛けるロイドにルイスは答えた。

「これか?」

ロイドはテーブルの真ん中に置かれた石板に目を向けた。

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