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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第15章 守護神の書・前編
・
ルイスはそう言いながら席を立つと、窓に近寄り暗くなった夜空を覗き込んだ。
くっきりと輪郭を現した月を眺め、一面に散らばる星を目に認める。
澄んだ寒空の空気は明日も晴天であることをルイスにはっきりと自己主張していた。
「忙しいところ悪いが明日、もう一度大樹の元に集まってくれ」
ルイスは振り返ると皆にそう指示を出し確認をとっていた。
「母さん?
胸の具合はどう?」
「ええ…なんだかとても良いみたいだよ。
息も楽にできるし…」
「…ほんと!?」
いつもよりも、だいぶ顔色の良くなった母親の返事に、モニカは顔をほころばせた。
手にしていた食後の薬を慌てて台に置くと母親のベッドの元に寄り添う。
「よかった―――
やっぱり、あの方はあたしの救世主(メシア)なんだわ!!」
祈りを捧げるように母親の手を握り締め、その上に喜びの雫を落とす。
呼吸を切らさず話をする母親を久しぶりに目にした。血色の生き返った肌を見てモニカは笑みを浮かべながら、マークが説明した通りに薬を処方する。
薬の扱いは至って簡単だった。
ルイスはそう言いながら席を立つと、窓に近寄り暗くなった夜空を覗き込んだ。
くっきりと輪郭を現した月を眺め、一面に散らばる星を目に認める。
澄んだ寒空の空気は明日も晴天であることをルイスにはっきりと自己主張していた。
「忙しいところ悪いが明日、もう一度大樹の元に集まってくれ」
ルイスは振り返ると皆にそう指示を出し確認をとっていた。
「母さん?
胸の具合はどう?」
「ええ…なんだかとても良いみたいだよ。
息も楽にできるし…」
「…ほんと!?」
いつもよりも、だいぶ顔色の良くなった母親の返事に、モニカは顔をほころばせた。
手にしていた食後の薬を慌てて台に置くと母親のベッドの元に寄り添う。
「よかった―――
やっぱり、あの方はあたしの救世主(メシア)なんだわ!!」
祈りを捧げるように母親の手を握り締め、その上に喜びの雫を落とす。
呼吸を切らさず話をする母親を久しぶりに目にした。血色の生き返った肌を見てモニカは笑みを浮かべながら、マークが説明した通りに薬を処方する。
薬の扱いは至って簡単だった。