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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第15章 守護神の書・前編


東尋坊の根城での一件で、身を売ることも構わないと発言したモニカを、凛とした声で諭したアルを…


あの方は女性を大事にしてくれる……


あたし、……あの方ならっ…

だ、抱かれちゃってもッ――

って…
きゃーーッあたしってば最近大胆!!



自分の妄想に興奮しきったモニカは頭に浮かんだ絵を掻き消すように腕を振る!!

「もっ、モニカや…」


「え……?」

母親は目を見開きモニカを呼び止めた。

「…薬、ちょっと入れ過ぎじゃあないのかい?…」


「……は!?…っ!…」
…しまった……


“入れ過ぎは気をつけてね! 効き目が強すぎて返って気分が悪くなるから…”



マーク博士の言った通り…

部屋には濃厚過ぎる香りが充満し、立ちくらみが起きそうだった…













「フゥー…ティム!!

お風呂空いたよ!!」


風呂上がり、ティムの部屋の前を通りながら声を掛ける。中からの返事を確認すると、アルは自分の部屋に入った。

出窓を全開にして、渇いた喉をレモン水で潤す。

きつめの酸味に口をすぼめ一気に飲み干すと、アルは窓の縁に腰掛けた。


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