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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第15章 守護神の書・前編


「今日も上がりそうにないね…」


「…?

ああ、アルか…」


振り返ると、焦げ茶色のマントに身を包んだアルが、様子を伺うようにルイスの顔を見上げていた。

「中々思うようにはいかないもんだな…
影が出なきゃ探すモノも探せない」

ルイスはぽつりと呟く。

「ねぇ…
ティム達と夕べ考えたんだけど…」

「何を?…」

「コヨーテは“十字の天が指し示す”

って言ってたよね…」

「ああ…?」

「コヨーテの言ってた謎を全部、反対の言葉に入れ換えてみたらどうかなって…」

「反、対…?」


「うん。…

十字の“天”を地。

前の謎解きは天が、てっぺんて意味だったんでしょ? だったらてっぺんの逆もありかなって…」


アルに言われ、ルイスはあっと口を開け、目を見開いた。


「ああ、なるほど!!

なんだ、大人になると頭が硬くなっていかんな!! もしかしたらイケルかもしれん!!」


影にばかり気をとられていた―――

前回がそうだったからとて、今回も同じとは限らない!

ルイスは大樹の根元にアルを残し立ち去るとスコップを手にして戻ってきた。


「どうするの?」

「まあ、見てろ」

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