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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第15章 守護神の書・前編


アルに掴まれた腕が熱い…

自分の身体に身を寄せるアルに胸が疼く―――



ルイスは苦し気に顔を歪めた…



顔を仰ぐとしがみ着くアルの腰に回っていた手が拳を握る。

抱き寄せてしまいそうな自分の本能を抑えつけ、ルイスは理性でその感情を無理矢理縛り付けていた。


静か過ぎる二人きりの空間。


アルに聞き取られないように、ルイスはそっと深い呼吸を繰り返す…


「……ありがとう…

ちょっと見えるようになった…」


―――…!?

「あ…

ああ、そうか…それはよかった…」

ふと、身を離したアルに身体が切なく反応する。周りを確かめて歩くアルの姿を目で追いながら、ルイスはアルがさっきまでずっと掴んでいた自分の腕にそっと触れていた。


ほのかに疼きを増す胸の痛み…

思わず息苦しさに眉を潜める。


「クソ…」

小さな呟きが漏れた。



ロイっ…無理だ…



アルを見つめる瞳が熱で潤む…

ルイスは悔しげに瞼を伏せた。

「隊長さん?…
大丈夫? どっか痛い!?」


苦しい顔をするルイスにアルは気づく。心配そうに肩を支えると、アルはルイスの顔を覗き込んだ。

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