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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第15章 守護神の書・前編


アルに俺は似合わないな…



俺には…

もったいなさ過ぎる…



素直に人のことだけを想うことのできるアル…
その真っ直ぐさがルイスには眩し過ぎた。
ルイスはアルから視線を外すと悲しい笑みを浮かべていた。













「・・・なあ、ティム…」

「んー? なんだ兄ちゃん?」


馬の飼料を積みながらロイドは度々腕を止めては考え事をしていた。

「さっき…


アルの声がしなかったか?…」


そう問いかけてきたロイドにティムは首を傾げて返した。

「そうか…」


…確かにアルの悲鳴のような声が聞こえた気がしたんだが……



ロイドの飼料を運ぶ手がまた止まる…


悲鳴………


――――!


「ティムっ!! ちょっと頼む!!」


「あっ…兄ちゃん!!」


ロイドは運びかけの飼料をその場に置くと突然、馬小屋を飛び出していった。


「頼むって…

オイラじゃあんな高いとこ積めないぞ!!」


ティムは遠ざかるロイドの後ろ姿に必死で叫んでいた…


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