この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第16章 守護神の書・後編


視線を反らすアルの髪を指先で掬ったまま、後ろの壁のランプに髪を透かすとルイスは動きを止めた。


…な、なに?…



少しの間、それを眺めるとルイスは目を細め

「綺麗だ…」もう一度そう呟いた。



「……あ…ありがとう」


普段と違うルイスにドキマギとしながらアルはうつ向く。その途端、食堂の扉がバンッ! と激しく音を立てた。二人は入り口に顔を向け目を見開く。


「ちょっと…

触り過ぎなんじゃないか…」


黒い瞳に嫉妬の影が揺らぐ。扉を拳の脇で叩き付けたまま、ロイドが険しい表情でこちらを見据えていた…

その後ろでティムが驚いた様にロイドの背中を見つめている。ルイスに向けられたその眼差しは、明らかに無二の真友を敵視していた。

「に、兄ちゃん…落ち着こうよ……」


恐々とティムになだめられ、食堂の中に押されるロイドを目に止めたまま、ルイスは無意識にアルの髪を解放した。


「ん、どうしたんじゃ?

この重たい空気は…」


新たな書物を手に入れた報告を受け、老師も食堂を訪れた。緊迫した空気を払い去るように手をヒラヒラと游がせると、老師はルイス達の真向かいに腰掛けロイドにも席を勧めた。

/683ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ