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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第16章 守護神の書・後編


張り詰めた空気に何だか息が詰る

ロイドの嫉妬が激しいのはティムもルイスも承知の上。ルイスは牽制してくるロイドから気まずそうに視線を反らしていた。


老師の勧めた席を素通りすると、ロイドはアルの隣に不機嫌そうに腰を下ろした。苛立ちを無理に抑えた肩で大きく溜め息をつく。

ロイドはそのまま隣のアルを見た。


「これがその書物じゃな…」

「ああ…あの大樹の根元に地下道に続く扉があった…」


本を手にする老師に、ルイスはコヨーテの謎解きと地下道での出来事を語った。
大樹の周りは誰も近寄らない様に、直ぐに隊を見張りに立たせている。


「人数はこれで皆かい?」

「あと、揃ってないのはマークだけだな…」


お茶を用意しながら訪ねるエバにルイスが答えた。

確認をとったエバは厨房に戻っていく。マークが来るまでの間、老眼鏡をずらして本を読む老師の真向かいで三人は再び無口になっていた…。


「二人で謎を解きにいったのか?…」


ロイドはボソッっとアルに訪ねた。

「二人…というか……」


雨が上がるまでは、探索は中止だと聞かされていた…

なのに何でだ…


何で二人でっ…

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