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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第16章 守護神の書・後編
・
ずっと、人知れずその重みに耐えてきたのかもしれない――
錆び付いた宝剣を手にした日から…
アルはきっと底知れぬ恐怖と向き合ってきたのでは…
恐ろしく切れ味のいい…
そしてレオの技からもその身を守った―――
それを目の辺りにしていた筈なのに…
気付くことができなかった…
まさか激しく錆び付いたこの剣が
神が与えた光の剣だなんて―――
「…お前は一人じゃない。
一人で…頑張るなっ
ちび達だって…
お前を守りたいって思ってる!! だから…な!」
ルイスはティム達にウインクした。
悔しそうに唇を噛み締め、涙を堪えるアルに攣られ瞳をうるませたティムが声を張り上げた。
「アル!!
アルはオイラ達っ…守ってくれたぞ!!
だから今度はオイラ達がっ…」
「僕達皆でアルを守るんだからっ!!―――」
涙を堪え過ぎて言葉が詰まったティムの代わりにマークが男らしく叫んだ。
泣き崩れそうな顔を引き締めてマークは小さな手でグーを握っている…
「マーク…っ」
アルの涙は余計に溢れた
ずっと、人知れずその重みに耐えてきたのかもしれない――
錆び付いた宝剣を手にした日から…
アルはきっと底知れぬ恐怖と向き合ってきたのでは…
恐ろしく切れ味のいい…
そしてレオの技からもその身を守った―――
それを目の辺りにしていた筈なのに…
気付くことができなかった…
まさか激しく錆び付いたこの剣が
神が与えた光の剣だなんて―――
「…お前は一人じゃない。
一人で…頑張るなっ
ちび達だって…
お前を守りたいって思ってる!! だから…な!」
ルイスはティム達にウインクした。
悔しそうに唇を噛み締め、涙を堪えるアルに攣られ瞳をうるませたティムが声を張り上げた。
「アル!!
アルはオイラ達っ…守ってくれたぞ!!
だから今度はオイラ達がっ…」
「僕達皆でアルを守るんだからっ!!―――」
涙を堪え過ぎて言葉が詰まったティムの代わりにマークが男らしく叫んだ。
泣き崩れそうな顔を引き締めてマークは小さな手でグーを握っている…
「マーク…っ」
アルの涙は余計に溢れた