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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第16章 守護神の書・後編


もう涙は止められない…


子供はなんでこんなにも成長が早いのだろうか?


急に男の子から頼もしい男に成っていく…



涙を溜めた瞳を真っ直ぐに向けてくる…そんな二人に胸が熱くなった


…っ…二人とも生意気!!

つい前までオムツ履いてた筈だったのに…っ


お尻だってっ…あたしが拭いてっ…


あげてたのに…っ


“オイラ達がっ”

“僕達がアルを守るんだ”


こんなにも頼もしい


こんなにも心強い…



勇気をくれる存在になっていたなんて………


成長が出来てないのはきっと、あたしだけなんだ…っ…



「…ふ…っ…


う…うっ…ごめん…っ

ごめんなさ…っ…

…りがとう…」



アルは溢れる涙を拭い心からの笑みを浮かべる。途切れた言葉じゃ意味がない!アルはしっかりと気持ちを伝えたくて大きな深呼吸をした

「ありがとうみんな…っ…」


涙で濡らした顔をほころばせる…

綺麗な顔はまだ少し、くしゃりと歪む。


でもそんな屈託のない表情がすごく可愛いかった…


「…え!?」

急に腕を取られアルは目を見開いた。

ルイスは思わずアルを自分の胸に抱きしめていたのだ―――

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