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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第17章 集結!
・
「アル。そっちは水溜まりが多い…
こっちを歩こう…」
ロイドは考え込むアルの肩を道の端へと誘導した。
「ねえロイド…」
「ん?…」
「なんであたしが神の従者なんだろうね…」
「………」
「あたしっ…」
「アルはアルだよ…」
アルの肩に置かれたロイドの手にぐっと力が入る。
「俺からしたら…
アルはかけがえのない大事な女性で…
愛しい女性(ひと)…
それ以外に言いようがない」
ロイドは長い足の歩みを止めた…
言い切るロイドをアルは驚いた様に見上げる。
「今朝…
アルの声に似た悲鳴が聞こえた―――」
……!
「地下道の件でなんで俺があんなに怒ったかわかるか!?
不安で堪らなかった…」
懇願するように見つめて囁くロイドの声に切なさが増す…
ロイドの瞳に映るアルが揺れ、その瞬間ロイドはアルを抱きしめた。
「ロイっ…」
強すぎる腕の力に一瞬息ができなかった…
ゴワゴワした二人のマントが擦れ合う。ロイドは胸に掻き抱いたアルを見つめた。
「アルが誰だろうがいいっ…
アルは俺のたった一人の愛する人──
その事に何も変わりはない…」
「アル。そっちは水溜まりが多い…
こっちを歩こう…」
ロイドは考え込むアルの肩を道の端へと誘導した。
「ねえロイド…」
「ん?…」
「なんであたしが神の従者なんだろうね…」
「………」
「あたしっ…」
「アルはアルだよ…」
アルの肩に置かれたロイドの手にぐっと力が入る。
「俺からしたら…
アルはかけがえのない大事な女性で…
愛しい女性(ひと)…
それ以外に言いようがない」
ロイドは長い足の歩みを止めた…
言い切るロイドをアルは驚いた様に見上げる。
「今朝…
アルの声に似た悲鳴が聞こえた―――」
……!
「地下道の件でなんで俺があんなに怒ったかわかるか!?
不安で堪らなかった…」
懇願するように見つめて囁くロイドの声に切なさが増す…
ロイドの瞳に映るアルが揺れ、その瞬間ロイドはアルを抱きしめた。
「ロイっ…」
強すぎる腕の力に一瞬息ができなかった…
ゴワゴワした二人のマントが擦れ合う。ロイドは胸に掻き抱いたアルを見つめた。
「アルが誰だろうがいいっ…
アルは俺のたった一人の愛する人──
その事に何も変わりはない…」