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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第17章 集結!
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「まあ、そう意気がると無理が祟るぞ…
何気に息が上がっておるようじゃし…」
「ふんっ…今回はちと距離が在りすぎたのじゃ…
未夢のお陰で事なきを得たが…
お主も相変わらずの様じゃのう……」
山の頂にポツンと建てられた小さな一軒家。
肩に掛かる漆の艶を帯た長い髪をサラリと振り払うと、女は師匠の茶室を眺め苦笑う。
壁の至るところには若い女の淫らな肖像画が貼りまくられている…
「こりゃっ妃奈乃!! 何をしておる!? ワシの活力の源じゃぞっ」
ぺりっと一枚肖像画を剥がし掛けた女の行動を慌てて師匠は止めていた。
谷を越え山を越え…
北の地からこの地へ辿り着くにはまだ日が掛る…
凡人の歩みならそうだろう…
だが、女には其れを物ともしない力があった………
生きる化石となりつつある師匠と親しげな物言いをする…。この女もまた、謎多き存在なのかも知れぬ。
「それはさておき、とりあえず茶でも飲め」
師匠はそう言って座布団を勧め、妃奈乃の為に茶をたてた…
「わらわの弟子は未夢と共に山神の元へ真っ直ぐ向かわせておる。もうそろそろ着くであろう…」
「まあ、そう意気がると無理が祟るぞ…
何気に息が上がっておるようじゃし…」
「ふんっ…今回はちと距離が在りすぎたのじゃ…
未夢のお陰で事なきを得たが…
お主も相変わらずの様じゃのう……」
山の頂にポツンと建てられた小さな一軒家。
肩に掛かる漆の艶を帯た長い髪をサラリと振り払うと、女は師匠の茶室を眺め苦笑う。
壁の至るところには若い女の淫らな肖像画が貼りまくられている…
「こりゃっ妃奈乃!! 何をしておる!? ワシの活力の源じゃぞっ」
ぺりっと一枚肖像画を剥がし掛けた女の行動を慌てて師匠は止めていた。
谷を越え山を越え…
北の地からこの地へ辿り着くにはまだ日が掛る…
凡人の歩みならそうだろう…
だが、女には其れを物ともしない力があった………
生きる化石となりつつある師匠と親しげな物言いをする…。この女もまた、謎多き存在なのかも知れぬ。
「それはさておき、とりあえず茶でも飲め」
師匠はそう言って座布団を勧め、妃奈乃の為に茶をたてた…
「わらわの弟子は未夢と共に山神の元へ真っ直ぐ向かわせておる。もうそろそろ着くであろう…」