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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第17章 集結!
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「ちょっと…宝探しは無理そうだし、今日のとこはこの辺でやめとくか…」
収穫の見込みもなさそうだと、三人は肩を落としこっそりと来た道を戻って行った………。
§ 神が認めし者のみに開かれた扉――――§
静けさを取り戻した湖に、また降り始めた雨が幾つもの波紋を浮かび上がらせた。
空から落ちる雫は草花を揺らし、地面に次々に吸い込まれていく。群青色の夜空では暗い雲に覆われた月の光が微かに滲み、そこだけをぼんやりと霞ませていた…
「なんだそりゃ?」
「だからだな…
各国で災害を振り撒いてる“黒い雲”が“闇の王”の仕業じゃないか?ってことで、そいつを退治出来るのが“神の従者”って呼ばれてて、で、アルがその従者なんだよ!」
何度説明をしても同じ受け答えをザドルは返してくる。ルイスは長いセリフにハァっと息を吐き、頭を抱え机につっ伏した。
「簡単に言うと―――
生まれながらにして、アルは非常に重い責任を背負ってる…ってことだ。
だから、アイツがあまり無理しないようにお前がしっかりサポートしてくれ。…俺が頼みたかったのはそのことだ…」
「ちょっと…宝探しは無理そうだし、今日のとこはこの辺でやめとくか…」
収穫の見込みもなさそうだと、三人は肩を落としこっそりと来た道を戻って行った………。
§ 神が認めし者のみに開かれた扉――――§
静けさを取り戻した湖に、また降り始めた雨が幾つもの波紋を浮かび上がらせた。
空から落ちる雫は草花を揺らし、地面に次々に吸い込まれていく。群青色の夜空では暗い雲に覆われた月の光が微かに滲み、そこだけをぼんやりと霞ませていた…
「なんだそりゃ?」
「だからだな…
各国で災害を振り撒いてる“黒い雲”が“闇の王”の仕業じゃないか?ってことで、そいつを退治出来るのが“神の従者”って呼ばれてて、で、アルがその従者なんだよ!」
何度説明をしても同じ受け答えをザドルは返してくる。ルイスは長いセリフにハァっと息を吐き、頭を抱え机につっ伏した。
「簡単に言うと―――
生まれながらにして、アルは非常に重い責任を背負ってる…ってことだ。
だから、アイツがあまり無理しないようにお前がしっかりサポートしてくれ。…俺が頼みたかったのはそのことだ…」